昨年中は大変お世話になりました!
スネアのNew Model 4機種、Signature Modelなど発表し、製作して行く中で、期せずしてドラムキットの製作依頼が相次ぎ、年度後半は忙殺されておりました。
スネアとはまた違った難しさがあり勉強の日々です。
今後もカスタムオーダーの一環としてキット製作も承りますのでスネア同様よろしくお願い致します。
2016 . 1 . 1
ドラムを製作する過程で多用されるアイテムのひとつにマスキングテープがあります。
文字通り塗装のマスキングに使用するほか、画像のように穴あけ位置のマーキングにも使います。
当初、テープの幅以外は特に気にすることもなく使っていたのですが、ある事件を境に慎重に扱う必要性に迫られました。
その事件とは・・・
マホガニーシェルのスネア製作時、エッジ加工を終えマスキングテープでマーキング〜穴あけ〜スネアベッド加工と作業を進め、不要になったテープをピリピリと剥がし始めました・・・するとテープの接着面にシェル表面の繊維が付着して剥がれてしまったのです・・・売り物になりません・・・トホホ
ホームセンターでマスキングテープの売場に行くと用途別に様々な種類が置かれています。
色、幅の他に粘着度、伸縮性、剥がしやすさなどその種類は多岐に渡ります。
つまり、この時何気なく使っていたテープは粘着度が高めで、なおかつ冬だったため接着材が固まりやすく、おまけに杢目が粗く柔らかいマホガニーだった・・・という悪条件が重なったことによる悲劇でした。
それ以来、用途に合った種類を選び、剥がす際には夏でもドライヤーで温めながら慎重に作業をすることとなりました。
2015.12.6
column #4で、「個体差もその楽器の個性・・・それもまた楽しい」と書きました。
シェルの素材が「木」であり、またほとんどの工程を手作業で進めているため、個体差やむなし・・・というのが正直なところです。
しかし・・・ここまでのところその個体差が意外にも少ないのです。(嬉しい誤算ではあります)
コンピューター制御のマシンを使い均一に仕上げられているはずの大手メーカーの楽器に少なからず個体差を感じるのは私だけ?
2015.11.3
customページで紹介しているDrum Kitの製作について、その経緯をお話しします。
riddim snareが徐々に広まるにつれ、「キットは作らないんですか?」という声を多数いただきました。
販売目的ではなく、いずれ一台(自分用に)作ろうとは考えていましたが、ご注文いただいているスネアの製作に忙殺されていました。
そんな中、riddim立ち上げ当初からのユーザーであるmabanua氏から「かねてからもう一台キットを作りたいと思っているのですが、riddimで作ってもらえないでしょうか?」というお話しをいただきました。
スネアに関しては数十台の製作を経て経験値も上がってきたかと思いますが、キットとなると話は別です。
スネア同様、サウンドイメージからスペックはある程度設定出来るものの、実際は出来てみないとわかりません・・・ということで「プロトタイプとして製作し、イメージ通りになり、かつ気に入れば使っていただく」こととしました。
mabanua氏は、Vintage Ludwig と YAMAHA Live Customを現場によって使い分けていますが、「あまく温かいビンテージテイストがありつつもライブでも使える音ヌケの良さ」と正にいいとこ取りのイメージをご要望・・・ということで、シェルはmaple/poplar/birch 6ply、サイズによりレインフォースメントの厚さと幅を調整・・・ベアリングエッジはtop_round/bottom_half round(バスドラムのみ両面round)に決定。
「フィニッシュカラーは、sea greenという色で・・・」と送られてきた参考画像はなんと陶器のもの・・・そのマットな質感は従来のドラムにはなかったかも?
それから塗装の専門家にも相談しつつ連日、試作を重ねました。(最も時間を要したのはこのプロセスかもしれません)
そしてついにご本人のOKが出るフィニッシュ(mabanua氏命名_retro sea green)
が完成しました。
まずは14"x13" FTのプロトタイプを製作し、ご本人立会いのもと音色とフィニッシュを確認・・・そして数種類のフープの中から1.6mm steel hoopを採用・・・ここでやっと最終的なスペックが決定となりました。
レインフォースメントの装着まででストップしていた工程もここからは急ピッチ・・・ベアリングエッジカット〜穴あけ〜サンディング〜シェル内面クリア塗装〜シェル表面塗装・・・と作業を進め・・・ついに完成!
言葉で表現するのは難しいですが・・・
「温かく落ちついたサウンド、適度なアタックと自然な減衰のサスティーン」
・・・のドラムキットが出来上がりました。
また、苦労したフィニッシュも上々の出来映えで、画像等でご覧になった方々の評判も良いようです。
mabanua氏にも喜んでいただき、キットは旅立って行きました。
今後どこかの現場で目にする機会があるかと思いますが、どう育って行くか楽しみです。
2015.10.9
リボレ秋葉原にはNew Model 2機種が早くも登場!
まずは、#06.Vintage Mahogany / 14"x6.5" 。
マホガニーシェル待望の深胴タイプです。
こちらは、#07.Maple 10+6ply / 13"x6" 。
レインフォースメントを補強ではなく、プライ数の増強と捉えた新設計。
いずれもシリアルナンバー 001です。
上記2機種を加え、リボレ秋葉原にはriddimの全モデルが並んでいます。
2015.8.19
#41で紹介したDrum City オーダー品進捗・・・本日、無事納品完了しました。
日付を辿ると丁度一ヶ月の工程でしたが、進捗を公開しているとサボれませんね。(^^;
Sig_01.GOTA YASHIKI Signature / 14"x6.5"
#05.Maple 8ply / 15"x6.5"
・・・の2台が店頭に並んでいますので、是非お試しくださいませ。
2015.8.18
これまでカスタムオーダーのお客様には製作工程の進捗状況を画像付きでお知らせしていたのですが、先日発注いただいたコマキ楽器・Drum Cityさんから「ウチのオーダー分の進捗を是非公開して欲しい」と依頼がありましたのでFacebook ページに2台のスネアの進捗を順次アップしていきます。
2015.7.20
#06の発売で従来の#02に加え2サイズになったVintage Mahogany のベアリングエッジをトップのみ変更しました。
表記上は変わらずHalf Roundですが、エッジ外側のラウンドを従来より多く取り、45°だった内角を緩やかなラウンドにしました。
ヘッドのカラーに密着させることで、よりファットで温かい音色になりました。
2015.7.20
レギュラーラインナップに一気に2機種が加わります。
まずは、かねてから要望の多かったVintage Mahogany の深胴タイプ_#06 . Vintage Mahogany / 14"x 6.5" 。
riddim_#05.Maple 8ply / 15"x6.5" の発表に伴い、その秘めたるポテンシャルについてお話しします。
まず、ローピッチでの「ダシッ!」というサウンドメイクの際、14"ほどヘッドのテンションを落とさなくても容易に可能なため、レスポンスを保ちつつ音量も落ちません。(ロールも出来ちゃいます・・・このアドバンテージは想像以上)
また、ピッチを上げていっても、容積が大きいせいか詰まりずらくまた倍音も豊富ですので、特に大口径キットとの相性は抜群です。
#05はやや薄めのメイプル8プライ+同8プライのレインフォースメント(深さ3/4"と浅め)のシェルに、top_ハーフラウンド/bottom_45° のベアリングエッジを施すことにより、中低音の充実した太く温かい音像ながら、riddim 特有のレスポンスの良さは抜群です。
また、10テンションにすることで大味になりがちな15"に適度な締まりをもたらしています。
過去にも15"のスネアはありましたが、現行では数えるほどのモデルしかないため、なかなか触れる機会が少ないと思います。
試奏していただいたドラマーの皆さんに「何だ!この不思議な感覚は!」「これは使える!」と言わしめたこの新感触を是非体験していただきたいです。
2015.6.14
メイプルシェルのモデルに新色のivory(アイボリー)を追加しました。
ステイン仕上げのため、薄く木目も確認できます。
早速、イケベ楽器・ドラムステーション・リボレ秋葉原の店頭に並びますので是非ご覧になって下さい。(#03 . Maple 10ply / 12"x6.5")
2015.6.5
riddim snare 全モデルに共通していることのひとつにクロームパーツを採用している点があります。
(ラグ、フープなどブラス素材のパーツもクロームメッキ仕様になっています)
巷にはゴールド、ブラックはじめ、塗装あるいはメッキしてあるパーツがあり、選択肢のひとつではあるのですが、長い目で見るとあまりオススメ出来ません。
ピカピカの新品であればどのカラーも綺麗ですが、時が経つにつれゴールドは退色し、ブラックは塗装が剥げてきます。(この感じが好きと言われればそれまでですが・・・)
また、くすみや表面的な錆に対してもメンテナンスのしようがないのですが、クロームであれば新品同様に磨くことが可能です。(メッキ内部まで腐食していなければ)
これまで数多くのドラムをメンテナンスしてきた経験から、クロームメッキパーツを選択するに至った訳です。
2015.5.19
Rhythm & Drums magazine 6月号のLIVE GEAR ページで屋敷豪太さんのキットが紹介されていて、riddim GOTA Model snare (Plot type)も掲載されています。
*文中、シェル構成が「メイプル/マホガニー/メイプル」となっていますが、正しくは「メイプル/ポプラ/メイプル」です。
2015.5.14
New Model #04 . Maple 20ply / 14"x7" が早くもイケベ楽器・ドラムステーション・リボレ秋葉原の店頭に並んでいます。
フィニッシュ・カラーは、walnut(画像下)
同時に#03 . Maple 10ply / 12"x6.5"のwine red(画像上)も新たに並びました。
厚胴かつ深胴シェルの放つヌケの良さと抜群のレスポンスを是非体感してください!
2015.5.11
スネア運搬時のお話しですが、ドラマーの皆さんはストレイナーをON、OFFどちらの状態にしていますか?
逆に「どちらが良いのですか?」と聞かれることも多いのでお答えするとズバリ「ON」でしょう!
ケースに入れていてもストレイナーをOFFにしているとスナッピーが揺れて暴れます。
スネアサイドのヘッドを傷めるばかりか、スネアワイヤーの縒れにもつながります。
ヘッドとスナッピーの間に薄い布などを挟んでONにしておくとMore Betterです。
2015.5.6
*仕様変更〜#02 . Vintage Mahogany / 14"x5" のBrass Hoopを2.3mmから2.5mmに変更しました。(次回出荷分より)
*表記変更〜Maple Shell の#01 , 03 , 04 のフィニッシュカラーの表記から「stain」を削除しました。
2015.4.25
Maple Shellのモデルに加わった新色・walnut stainの#03_Maple 10ply / 12"x6.5" が、イケベ楽器・ドラムステーションリボレ秋葉原の店頭に並びました。
是非、店頭にてご覧下さい。
2015.4.19
レギュラーラインナップ #01 , 03 のメイプルシェルに新色のwainut stain が加わりました。
全6色からお選びいただけます。
2015.4.13
昨年、思い切り見切り発車のままriddimを立ち上げ、ひとまず1年経ちました。
メーカーとしてはまだまだ未熟ではありますが、多くのドラマー、楽器店からも支持していただき新たな1年を迎えることが出来ました。
関わっていただいた皆さんには本当に感謝の言葉しか見当たりません。
ありがとうございます!
・・・というわけで、一周年を記念してNew Modelを準備しています。
画像はプロトタイプですが、
Maple 20ply / 14"x7"
です!
最終的なスペックが決定次第、詳細をお知らせしますのでお楽しみに!
2015.4.2
以前、ラグの取付穴の開け方について書きましたが(#9 . 穴の話)、今回はその続き。
発売開始当初は、natural stainのみだったので、あまり気にならなかったのですが、wine red はじめ着色塗装を加えていくにつれ、穴の断面の白い木地が気になってきました。
・・・ってことで、すべての穴の中も同色で塗ることにしました。(つまり、初期のモデルは塗られていません)
これにより、ベアリングエッジ含めシェル全面が同色塗装となりました。(パーツを付けると見えませんけどね・・・)
職人のつまらん拘りのお話しでした。
2015.3.8
特注カラーだったamber stainをレギュラーカラーに加え、#01 , #03 のMaple shellのモデルは全5色からお選びいただけます。
2015.2.8
大阪市梅田の打楽器専門店・三木楽器ドラムセンターでの取り扱いが始まりました。
#01 , #02 の2台が店頭に並びますので、是非お試しください!
http://www.mikigakki.com/drumcenter/index.php
2015.2.3
九州唯一のドラムショップ・福岡市博多区中州のDRUM TRIBEにてriddim snareの取り扱いが開始されました。
なんと1台目からショップ別注モデルというこだわり!
15ply maple / 14"x 5.25" (TRICK ストレイナー仕様)
10ply maple / 12"x 6.5"
の2台が店頭に並んでいます。
DRUM TRIBE
http://www.drum-tribe.com/index.html
2015.1.20
Maple shellの#01 , #03の2モデルのフィニッシュにvintage natural stainを追加します。
これまで特注カラーでしたが、ご要望に応えレギュラーカラーとします。
2015.1.18
愛知県豊橋市のシライミュージックにてriddim snareの取り扱いが開始されました。
レギュラーラインナップの3モデルすべてが店頭に並びます。
お近くの方は是非手に取ってまた試奏してriddim soundを体感してください。
シライミュージック
http://www.rakuten.co.jp/shiraimusic/
2015 . 1.16
ドラムレンタルを始めテクニシャンの派遣やリペアなどを手がけるドラムカンパニー「NASH」にてriddim snare の試奏及びレンタルを開始しました。
もちろん販売も致します。
riddim HP「contact」ページからお気軽にお問合せください。
NASH 所在地
〒211-0051 川崎市中原区宮内2-19-18
http://allinone-drum-nash.jimdo.com/company/
2015.1.8
2014年4月にriddimを立ち上げ、初の年始を迎えました。
昨年お世話になった皆様に感謝を申し上げると共に新年が良き年になりますようお祈り致します。
riddim 伊藤 直樹
2015.1.2
元々はシェルの補強として装着されていたレインフォースメント・リングですが、シェル成型技術が高くなった昨今ではむしろサウンドを形作る重要なファクターとして捉えられています。
リングの素材、プライ数、幅によって音色が変化するのは想像に難くありませんが、riddimではそのつなぎ方に着目しました。
レインフォースメントが浮いてしまっているヴィンテージ・スネアを見かけることがありますが、これはシェルとリングの収縮の相違によるものと思われます。
そしてその大半はリングのねじれによるものです。
通常、リングは1箇所で切断され、はめ込まれています。
強度を高める意味では当然ですが、これがねじれにつながっているのでは? ・・・と考え、riddimでは敢えて2箇所でつないでいます。(初期には1箇所のモデルもあり)
なんの根拠もなく、またその結果は数十年経たないと出ないかもしれませんが、経過を見て行きたいと思います。
2014.11.21
ちょっと見づらいかもしれませんが、ヘッド中心に打痕が確認出来るかと思います。
実はこれ、riddim snare 出荷直前のもの。
「新品のスネアにはピカピカのヘッドを・・・」という方には申し訳ないのですが、riddimでは組立て後、実際に叩いて調整するため若干の打痕がついています。
ヘッドを馴染ませ、入念にチューニングを施すには叩くことが必須です。
プレイヤーの方それぞれに音の好みはあると思いますが、「そのスネアのポテンシャルが最大限に発揮出来る状態をまず体感していただきたい」という思いからなのです。
箱から出した時にまったく調整されていない楽器ってガッカリしません?
2014.10.29
これはriddim snareに標準装備のテンションボルトですが、実はワッシャーが2枚使われています。
メタルワッシャーは耐久性はあるもののフープを傷める可能性があり、プラスティックワッシャーはフープには優しいものの割れやすい・・・じゃあ両方付けちゃえ!・・・ちょっと乱暴かもしれませんが、これがイイ具合なのです・・・どのへんが?・・・って言われても困るのですが・・・。
2014.10.17
イケベ楽器・Drum Station リボレ秋葉原にて、riddim snareの取扱いがスタートしました!
レギュラー・ラインナップの3機種すべてが店頭に並びます。
どうぞお手に取ってお試しください!
2014.10.13
特製・巾着袋を作りました!
次回出荷分からこの巾着袋にriddim snareを入れてお届けします。
2014.10.12
こちらは#02_Vintage Mahogany Snare組み立て直前のパーツ類ですが、riddimでは金属パーツのすべて(フープ、スナッピーも含む)にワックスコーティングを施しています。
これによりパーツの動きがスムースになり、また防錆効果も期待出来ます。
ラグやストレイナーを固定しているビス、ワッシャー類にも安価な素材は使用せず、錆びにくいステンレス製で統一しています。
2014.10.5
設立当初からriddimのスネアを愛用してくれている松下マサナオ、mabanuaのお二人がRhythm & Drums magazine 10月号に掲載されています。
それぞれにriddimのスネアを紹介してくれ、その音も付録CDに収録されています。
2014.9.13
#01 . Maple 15ply / 14" x 5" , #03 . Maple 10ply / 12" x 6.5" の2機種に「charcoal black stain」が加わりました!
名前のごとく「墨」のような味わいのあるフィニッシュです。
画像では真っ黒に映っていますが、うっすらと木目も確認できるステイン仕上げになっています。
「wine red stain」同様、シェル内面も同色で統一されています。
2014.8.31
#03 . Maple 10ply / 12" x 6.5" snare 新発売!!
実はこのモデル、とあるパーカッショニストからの「パーカッションに組込んで使える12"のスネアを作って欲しい!」という依頼からスタートしました。
かねてからこのサイズのアイディアはあったので、細かいスペックの決め込みも迷うことなく、あっという間に作り上げました。
自画自賛になりますが、「これが実にイイんです!」
このサイズならではのクリスピーなサウンドに加え、意外にも広いチューニングレンジを持ち合わせています。
・・・てことで、早々にレギュラーラインナップ入り決定!と相成りました。
2014.8.30
シェルに空けられた穴・・・これはラグ取付け用の穴ですが、二重になっているのがわかるでしょうか?
riddimが採用しているチューブラグのスタッド(埋め込まれる部分)の直径が6.3mm、裏側から取付けるビスの直径が4mm・・・普通はスタッド直径よりやや大きめの6.5mmの穴をズドンと空けてしまうのですが、ちょっと一手間かけてみました。
組み立ててしまうと見えない部分ですし、音にどれくらい影響があるかは未知数ですが・・・(^^;
2014.8.9
#01. 15ply Maple に新色・wine red stain が登場!
メイプルの木地に塗料をのせた時の発色は、まるで真っ白いテーブルクロスに零したワインのようでした。
そして、数度塗り重ねることで深く熟成された色合いになりました。
シェル内面、エッジ部に至るまで同色で統一されています。
2014.7.6
スナッピーを止める方法としては、主にベルトかケーブルによるものが一般的ですが、どちらも一長一短ではあります。
ベルトは耐久性に優れていますが、ミュート感が強く反応がイマイチ・・・対してケーブルはオープンで反応は良いものの、演奏中に切れる心配がある。
なかなか難しい選択ですよね・・・。
riddimでもプロトタイプ製作時に試行錯誤を重ねました。
まずは音色を優先したかったので、ケーブルタイプを選択。
様々なケーブルを試した結果、柔軟性もありながら耐久性にも優れたDDEQ CIC-3004に行き着きました。
画像のケーブル・・・一見、普通ではありますが、中に2本のナイロンケーブルが通っているため、外側のコーティングがほつれてきてもすぐに切れる心配はありません。
同時に交換時期も把握しやすいという利点もあります。
好みが分かれる点であり、また些細な部分ではありますが、意外に重要なパーツなのです。
2014.5.26
「プレイヤーとして ”こんなスネアが欲しい ”」
これが「riddim」の出発点です。
これまで公私に渡り数え切れないほどのスネアに出会ってきました。
しかし、演奏する楽曲あるいはアーティストにマッチしたスネア・・・と考えると、なかなか ”ドンズバ!” なモデルが見つからないことも・・・。
「じゃあ、自分で創っちゃえ!」
・・・という至って簡単な発想です。(^^;
いろいろとアイディアはありますが、基本は「自分が欲しい」ってことです。(^^)
2014.5.2
riddim スネアは両モデルともにナチュラル・ステイン仕上げとなっています。
(画像は途中工程)
シェルマテリアルの特徴を出来る限りナチュラルな形で・・・というコンセプトからの選択なのですが、今後カラーステイン仕上げも構想中です。
お楽しみに!
2014.4.30
「個体差」・・・というと何かネガティブな匂いがしますが、ことスネアに関しては「それもまた楽しい」・・・のです。(基準値に達しないものは論外ですが・・・)
「riddim」のスネア達も「木」である以上、「個体差」があります。
同じ素材、同じ工法を用いても全く同じ楽器にはなりません・・・しかし、そこがそのスネアの個性ともいえます。
また、楽器は「育ち」ます。
最初に製作したこのプロトタイプのスネアも刻々と変化しています。
10年後・・・20年後にはどんな音に育っていくことでしょう。
それまで生きていなくちゃ (^^;
2014.4.23
スナッピーのくいつきを良くするためのスネアベッド・・・メーカーやモデルによって様々な形状があり、そのスネアのキャラクターを構成する重要な部分です。
スナッピー周辺は平らに・・・そこから緩やかな曲線を描くように削っていきます。
通常は電動工具を使って均一に削るのですが、riddimではヤスリ一本で手作業にて加工しています。
2014.4.12
riddimの2機種ではあえてエアベント(空気穴)の取付位置を変えています。
メイプルは音ヌケの良さを狙ってボトム寄りに、マホガニーはふくよかさを狙いトップ寄りにしています。
2014.4.10
riddimの顔ともいうべきエンブレム。
実はこれ、焼印なんです!
そしてベースとなっている材は「桜」!!
MADE IN JAPANってことでね (^^)
2014.4.5